御岳山
武蔵御嶽神社の由来


神占の神である櫛真智命(くしまちのみこし)、国土豊饒の神の大己貴命(おおなむちのみこと=のちの大国主命)、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られています。
神社創建は崇神天皇7年(紀元前91年)、武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が東方十二道(東海道)に赴き、大和朝廷の敵対勢力を討った際、大己貴命、少彦名命を祀ったのがはじまりとされています。
鎌倉時代には、有力な武将達の信仰を集め、金峰山御嶽蔵王権現と称され、厄除・延命・長寿・子孫繁栄を願う多くの人達の参拝によって栄えました。
その後、度重なる兵火で荒廃するものの、文暦元年(1234年)、大中臣国兼が蔵王権現を鋳造・奉載し神殿を再興。御神徳の発揚に努め、再び繁栄しました。 明治7年(1874年)、神仏分離のため社号が御嶽神社と改められ、さらに武蔵御嶽神社と改め現在に至ります。

武蔵御嶽神社の由来

武蔵御嶽神社へと続く階段は、約330段。その階段の途中に、鬼がこちら側へ顔を覗かせている彫刻があります。魔除けなのか、彫り師のユーモアなのか…どこか心を和ませてくれるこの鬼。ぜひ探してみてください。



日供祭

日供祭

日供祭とは、神様にお供えをして、祝詞を奏上し、人々の安寧や地域の繁栄を祈る神事です。
毎朝午前7時から、武蔵御嶽神社の拝殿で日供祭に参列できます(料金は一人500円)。
拝殿にある日本武尊と大口真神(狼)の絵は、明治時代に描かれたものです。


宝物殿

宝物殿

日本三大鎧の一つとされる国宝、赤糸縅大鎧(あかいとおどしのおおよろい)が展示されています。この鎧は、特に信仰の厚かった武将・畠山重忠の奉納であるといわれています。このほか、有力な武将達の鎧、太刀、鞍など、多くの重要文化財が並びます。入口には、鎌倉時代の武将畠山重忠公の馬上像があります。この像も社殿前の狛犬と同じ、北村西望の作品です。


おいぬ様

おいぬ様

末社の盗難除け・魔除けの神「大口真神」は、江戸の昔から「おいぬ様」として親しまれ、広く信仰されてきました。この「おいぬ様」は、犬ではなく日本狼のこと。今は絶滅したといわれていますが、御岳山でも一昔前まで、畑を荒らす害獣を食べてくれるありがたい存在として、狼たちと共存していました。 狼が守り神となった由来が日本書紀に記されていて、御岳山では次のように伝えられています。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、御岳山から西北に進もうとした時のこと。大きな白鹿に道をふさがれた尊は困り果て、占いをしたところ、鹿が山鬼であることを知る。山蛭を目に投げつけて退治するものの、大鹿が放った深い妖霧に道を見失ってしまう。そこへ忽然と現れた白狼が、西北へ尊の軍を導いた。尊は白い狼に、山に留まって火災盗難を防ぐよう命じた。 その後、大口眞神(おおくちまがみ)として、御岳山の魔物退治を仰せつかったとされています。
以来、魔除け、火難除けの神として「お犬様」の霊験の信仰が始まり、現在では、「社頭で愛犬祈願を行うようになり、愛犬の健康を願う人々で賑わっています。


神社前商店街

神社門前商店街

懐かしい雰囲気の食事処や土産物屋が軒を連ねる、神社門前商店街。店舗ごとに名物があるので、お店巡りもおすすめです。


平均勾配22度のケーブルカー

平均勾配22度のケーブルカー

昭和10年(1935)に開通し、御岳山麓の滝本駅と標高831mの御岳山駅を結ぶケーブルカー。関東一の平均勾配22度を登ります。徒歩で登ることもできますが、ケーブルカーを使うと、約6分で御岳山駅まで到着。「青空号」と「日出号」の2台のケーブルカーが運行しており、途中ですれ違います。
御岳山駅前の御岳平から、新宿の高層ビル群や東京タワーまで望むこともでき、夜景スポットとしてもおすすめ。滝本駅までは車で行くことができます。



御岳山駅からの周回コースで、全長7.6km、高低差200m、所要時間2時間50分ほど。沢を縫うようにして作られた散策路は広葉樹に囲まれ、苔むした岩肌と木々の緑が美しいハイキングコースです。天狗の顔を模したような天狗岩や、小さな滝が連続して落ちる七代の滝、御嶽神社の神官が修行を行う綾広の滝など、注目スポットもいっぱいです。